UDON

公式サイト⇒http://www.udon.vc/movie/index.html

この映画は最初に言っちゃうと、オイラは嫌いです。なので、そういう前提だと言う事を了承して読み進めていってください。
さて、この映画は、香川のソウルフード讃岐うどんを中心にすえた映画です。前半は、うどんブームの話で、後半はうどんを通した親子の話でしょうか。まぁ、このような形式の映画というと、伊丹十三監督のタンポポを思い出しました。(向こうは、ラーメンですが)
世界に通用する芸人を目指したが、夢破れて香川に戻ってきた主人公のユースケ・サンタマリアさんと地元タウン誌に勤める元作家志望の編集者の小西真奈美さん、主人公と同窓生で一時期は漫才コンビを組もうとしていたが、地元の広告代理店に勤めているトータス松本さん、この3人が中心となって話が展開されていくのですが。
まず、元漫才コンビを目指そうとしていたというユースケさんとトータス松本さんのやり取りが基本的にサムイ。ユースケさんが思いっきり空回ってる感じ。(テレビ番組でいうとぷっすまのような良い意味の空回りでなくて、平成教育委員会のようなグダグダになる空回り方をしてるっぽい。)その主人公のキャラクター自体も魅力的に感じないという点も指摘できるが、話の展開自体もご都合主義的すぎるので、個々人というより全体的にサムイ印象。
あと、トータス松本さんは、劇中でいきなり、「バンザイ」を歌いだすんですけど、なんで、あの場面でその曲?という感じがしました。
劇中といえば、劇中劇として差し込まれたキャプテンウドンの話も、なんか悪のりが過ぎて、笑えないし、ストーリーの展開上も全然必要じゃない。
なので、序盤から中盤にかけては、基本的にストーリーが酷い。単純に讃岐うどんや、うどん店の紹介というウンチク話になっているから、展開が間延びするし、正直映画でやるような題材でもないと思う。うどん自体の紹介なら、グルメ番組やバラエティ番組の方が、しっかりとした番組になるだろうし。
と言った点が嫌いな理由ですが、良かった点も箇条書きで述べておこう。
まず、確かに釜玉うどんは美味しそうに感じた。(でも釜揚げうどんが出てこなかったのはなんで?釜揚げも美味しいと思うけどな)
うどんブームがブームの部分だけでなく、終焉まできちんと描いてあった。
有名人がちょい役で多く出演してるので、ウォーリーを探せのように見つける楽しみがあるかもしれない。
こにたん(小西真奈美)は、かわゆいなぁ〜。
以上です。
この作品は映画館でお金を払って観たから、こう思ったけど、テレビで無料で観たら、まぁ悪くないんじゃないと思われるような作品だと思います。