東日本大震災

今回の東日本大震災で被災された方々に、心よりお見舞い申し上げます。

今回の大地震の発生時、自分が何をしていたかというと、顧客先へ移動するために、バスに乗っていた所でした。そのためか、実際の揺れをほとんど感じずというか感じたのかもしれないけど、バスの揺れかと認識していたのでしょう。お客さんに、「さっき、だいぶ揺れましたねぇ」と話を向けられても、「えっ?そうでしたか?全然気づきませんでした」と答える状況で。事の深刻さに気づいていなかった。そこからも、サーバールームで作業していたので、周りはサーバーばかり、窓もなく人もいなく黙々と仕事をしていました。
しばらくすると、事務所に書類を取りにいった担当の方が、バタバタと戻ってきて「地震、大変な事になってますよ。」と言われても、あぁ、じゃぁ帰りの電車遅れるかもしれないなぁと、まだ、のんきな事を考えていた。
サーバールームで作業を終えて、顧客の事務所に行って書類にハンコを押してもらいに行くと、テレビの前に人だかりができており、テレビは被災の状況を伝えていた。そこで、初めて事の重大さを認識した。
関東地方に出張を命じてた部下がいたので、安否確認のため連絡を取ってみるが、見事に繋がらない。後で話を聞くとメールが届いたのも、5時間後くらいの事だったし。電話が通じたのも夜中の22時頃の事だった。
部下の無事に、ホッとすると共に、テレビで見る被害の映像は、ただただ見守るしかなかった。自然の脅威におののきながら。非常時に、何もできない無力さに落ち込みながら。
そして、福島原発事故である。恥ずかしながら、原発放射能についての知識は、ほとんどなかったため、なんだか恐いイメージだけが先攻してしまっていた。この時は、ネットの様々な情報があって良かったと思ったし、色々勉強になった。テレビとラジオだけだったら、自分はデマ情報に簡単にのってしまったんじゃないかなと思う。そして、この辺りから、某民放局の悲惨な状況、悲しい場面を画面に収めようとしてるとしか思えない報道姿勢に嫌気がさして、テレビはNHKくらいで、あまりみなくなっていった。

今まで世界でも震災があったのに、そこには無関心で自分に被害がおよびそうになった時になって色々考えたり、行動したりするのは、なんだかなぁと思ったりもするが。そういやぁ他の人はいざ知らず、自分は明らかに偽善者ですし、何か行動したんだという自己満足のために義援金も送ったし。自分にできる選択肢って意外と多くないというのも分かったし、背伸びせず自分のできる事を淡々と行っていこうと思っています。