少林少女

公式サイト⇒http://www.shaolingirl.jp/blog/

まず、感想を述べると「少林サッカーカンフーハッスルの両方の良いとこ取りしようとしたら、どちらも中途半端になってしまった残念な作品」でした。
てっきり少林サッカーのようにカンフーを使用して女性版少林ラクロスというような展開になるのかと思いきや、かなりラクロスの場面、少ないです。じゃぁ、カンフーが凄いのかというと、主演の柴咲コウさんは、型も決まってるし、動けてるなとは思うものの、それでも香港映画を既に何本も僕らは見てる訳で、柴咲コウさんのアクションだけで満足するという事はできないかな。それじゃぁ、岡村隆史さんも出演してるし、コメディで笑わせるのかと思えば、少林サッカーにあったお馬鹿なノリもなく、笑えた部分は、ほとんどなかったかなぁ。それと、セリフがおそらくアフレコなんですね、だから微妙に口の動きとセリフがあってなかったりした部分もありました。

ストーリーとしては、主人公の凛(柴咲コウ)は、中国で三千日の修業を終えて(静岡の伊豆のあたりに)戻ってきた。夢である少林拳を広めるために。だが、祖父の開いた道場は廃虚と化していた。先生である岩井(江口洋介)を問い詰めるが、少林拳は止めたとしか答えない。
凛は、少林拳の普及をあきらめなかったが、岩井の店で働いていたミンミン(キティ・チャン)に誘われて、ミンミンの通っている国際星館大学でラクロスを始める。その代わりミンミンに少林拳を教えるという約束で。そして、国際星館大学の学長の大場(仲村トオル)は悪い人なのであった。
まず導入からして、ミンミンがなんで大学の部活に部外者を誘うのかがよく分からず。人数が足りてないという訳でもなさそうだし。
大体の話が、このように辻褄が合わない事が多かったです。ボスである大場学長も悪い人っぽくて、悪い事を企んでるんですけど、実際は何を目標にしているのか良く判らないんですね。最初の方は、ラクロスをメディアを使って有名にしちゃうぜ見たいな事を企んでるんですけど、あれっ主人公達の目的と合致するじゃんと思ってたら、いきなり学長、凛と拳で勝負したいとか言い出すから、ラクロス映画から急にカンフー映画になっちゃたりしちゃいます。なんで勝負したいのかは、(学長は)力を求めるとかいうセリフ一言くらいの説明でしたので、納得しにくかったです。

柴咲コウさんのファンの方だったら、楽しめる映画かなと思います。