ブレイブストーリー

ブレイブ ストーリー [DVD]

今年は見た映画、読んだ本全てブログに感想を書いてみようという目標持ってます。
さて、ブレイブストーリーです。宮部みゆきさんの原作は未見状態で見てみました。

感想としては、「あくまで原作未見ですが、原作のさまざまなエピソードを抜きだそうとして、出来事だけ駆け足で過ぎていった。」そのような感想を持ちました。なんとなく、ハリーポッターにも通じる原作を知っている人は、映画でも行間を補完してねというように感じました。えぇ、私は見事においてけぼりにされました。
主人公は、あっさりと異世界に旅立ちますし、異世界でもある程度さくさくと仲間が集まったり、願いをかなえるための宝玉集めもうまくいったりするのですね。いまいち、脇役のキャラの特徴や主人公との交流が描かれないまま、物語中では色々旅したので仲良くなりましたと一言で片づけられた状態ですので、感情移入できなかったのもつらかったです。
それでも、この作品のおそらくテーマである、自分が幸せになるためなら、他人が不幸になっても良いのか？という点の主人公のやり取りは、興味深かったです。
それにしても、父親が別の女性と暮らす為離婚して、自分の目の前で家を出て行き、母親はそのショックで倒れてしまうというというのが異世界に行く動機になったのですが、小学生の主人公が引き受けるには、あまりに現実的で生臭く重い内容じゃないかなと。もうちょっと、軽い動機で異世界で勇者しちゃうぜという内容の方が親しみやすかったかなぁ。とはいえ、それをしちゃったら宮部作品でもなくなるような気もしますね。