もうすぐ五月病がやってくる

新入社員や新入生が、もうすぐ襲われるという五月病。そんな感覚も遠くなった昨今、慣れきった通勤路に、見慣れた職場の日々。
変えなきゃ、そう思った。
でも、何を?そう自分に問いかける。
そう大人になって数年も経ってしまうと、求められるキャラクターが定まってくるので、昔と異なりあまり奇抜な事もできなくなる、周りも若さゆえの過ちとも見なしてくれない。
周りからは、いつもと変わりないように見えながら、劇的な変化を考えていた。それはいつもと変わらない朝だったが、いつもとは確実に違う朝、寝ぼけ眼でヒゲを剃りながら、ひらめいたのだ。
そうだ、ノーパンで過ごそうと。なーに、上から着てしまえば、パッと見は分からないだろう。
そう思って実践して出社したのだが、これは爽快だ。なんだか、世界までもが輝いて見えてくる。
「わい、今ノーパンなんやでー」って、通勤してる人たちに、にこやかに話しかけたい気分にもなってくる。

だが、しかし。
今の季節が、春だという事を失念していたのである。
春といえば、そう春一番である。違う違うアントニオ猪木の物真似をする人の事じゃない。
突風が吹いたのである、そしてよりによってその日は、スカートを履いていたのだ。
あわれスカートは、盛大にめくれあがり、向こうから歩いてきた人と、バッチリと目が合ってしまった。見られたに違いない。
「もう〜、私のバカバカバカ〜、あの道歩けない!!(/ω\)」
そんな穏やかな春の一日。