ヘアスプレー

公式サイト⇒http://hairspray.gyao.jp/

11月の前半は、時間がなくて映画が観れなかったので、そろそろ復活していきたい今日この頃。
そんな訳で、ヘアスプレーを観てきました。で、いつも通り感想を先に書いておくと、「キュートで、楽しいミュージカル映画、観るときっと元気になれる」そんな映画。

ヘアスプレーは、ダンスもお洒落も大好きな女子高生トレーシー(ニッキー・ブロンスキー)が、夢中になっているのは、「コニー・コリンズ・ショー」というテレビ番組。夢は、この番組のメンバーとなって、憧れのリンク(ザック・エフロン)と共演する事。だけど、彼女には一つ問題があった、おデブだったのだ。
だけど、ポジティブな彼女は、オーディションに挑戦、紆余曲折あって新人ダンサーとしてメンバーの座を射止める。が、テレビ局の部長の白人至上主義者のベルマ(ミシェル・ファイファー)と、トレーシーの人気が面白くないベルマの娘のアンバー(ブリタニー・スノー)の意地悪をされる。果たして、恋の行方は、番組の人気投票の行方はどうなるのか?

といったようなお話です。舞台は、1960年代のアメリカ。人種差別に対する公民権運動が激しくなっていった頃です。
なので、当然、黒人差別反対というテーマが下敷きになっています。ドリームガールズも同時代なのですが、ヘアスプレーの方がより丁寧に描写されてます。
そんな重たいテーマはありますが、基本的には主役のトレーシーの明るい性格やコメディ映画である事から、必要以上に暗い気持ちになる事はないです。いや、ご都合主義的な薄っぺらさは、ありますけどね。それを跳ね飛ばすパワーがあると思います。
ダンスシーンはエネルギッシュで、思わずこちらも歌い踊りたくなるようなわくわくする楽しい映画ですから。なんとなく、サウンド・オブ・ミュージックを連想しました。

そして、この映画は、魅力的なキャラクターが多い。
まず、主役のトレーシー(ニッキー・ブロンスキー)は、体格こそ日本で言えば、柳原可奈子のようではありますが。愛嬌のあるタレ目の笑顔とポジティブな思考とダンス、歌が魅力的。1000人のオーディションから選ばれたシンデレラガールですが、納得のはまり役です。
そして、トレーシーの母親エドナ(ジョン・トラボルタ)は、男性が演じるのが慣例のようなのですが。ジョン・トラボルタが肉じゅばんをつけて、踊ります。さすがに、そこまでのキレはないですが、圧巻ですよ。それに段々トラボルタの女装だという認識がなくなってきて、エドナという女性のように見えてくるから不思議。ミセス・ダウトロビン・ウィリアムズ並の好演技でした。トレーシーの父親ウィルバー(クリストファー・ウォーケン)も、ダンスこそあまりなかったものの、とぼけた味がよかったです。最後には、クリストファー・ウォーケンも女装してたのには、笑いました。
トレーシーの親友のベニー(アマンダ・バインズ)も、ツインテールでキャンディーが似合うキュートさです。
敵役のベルマ(ミシェル・ファイファー)は、金髪美人で嫌みな性格がばっちり決まってました。ミシェル・ファイファーは、こんなにキレイなのに49歳って信じられない。そりゃ、ミスチルも「ミシェル・ファイファーの唇が好き〜♪」って歌うよね。美人だからこそ、目をひんむくだけでも、うまく笑いが取れてるなぁって思った。
黒人の司会者のメイベル役のクィーン・ラティファは、女王の貫録。歌がやっぱり凄い。

結論としては、ミュージカルが苦手な人も一度観て欲しい映画です。
オイラは、サントラも欲しくなっちゃいました。(You Can't stop the beatが気に入りました。)