笑う大天使(ミカエル)

亀は意外と早く泳ぐの上野樹里さんつながりで、笑う大天使(ミカエル)を観たよ。原作の漫画は未見です。
いつも通り、感想を先に言っちゃうと「劣化版和製チャーリーズエンジェル?」って気分になった。あと、オイラはやっぱり俳優(女優)で、映画を選ぶタイプじゃないなとも思った。(この人が出てれば、良いという気持ちにはならないっすね。)

話は、母の死後、生き別れの大金持ちの兄と再会し、そのおかげで超お嬢様学校の聖ミカエル学園に転校してきた主人公の史緒(上野樹里)。庶民として暮らしてきた史緒は、上品なお嬢様ばかりで窮屈な思いをするが、ひょんな事から学級委員タイプだが、実は家は成金でお嬢様のフリをしている柚子(平愛梨)と、男装の麗人タイプで、生まれはお嬢様だが性格上なじめない和音の2人と意気投合する。その3人がひょんな事から手に入れた怪力や不思議な力で、誘拐事件の犯人と対峙する。

周りが大金持ちの中で暮らす事になったというのは、漫画でよくあるタイプの話ですね。(例えば花より男子とかCLAMP学園探偵団とか有閑倶楽部など)展開がギャグっぽいのも、荒唐無稽な話というのも個人的には嫌いではないのですが。
この映画の不満点は、CGの使い方が安っぽいし、なんでここでCGを使うんだろうと疑問に思う部分が多々あった。アクションシーンがやたら長い、しかも怪力になったという設定があまり生かされてない。こうお嬢様学園の窮屈さがあまり感じられない(周りがご機嫌ようと挨拶するくらい)、よって主人公3人組が必死で猫かぶってるという笑いが生まれてこない。菊地凛子さんが良家のお嬢様の役をしていたのだけど、ノーブラと分かる衣装を着ていてお嬢様なのになんで?とドン引きした。エピソードが色々と詰め込まれてて、なんでこのキャラはこう動くのかよく分からない部分があった。
なんとなくですが、映画版の模倣犯と同じような失敗のように感じました。
良かったのは、史緒さんとお兄さんの最後の場面で、史緒の母が好きだった小説はという部分は、ほろっとさせられた。他には、アクションシーンも女優の皆さんはよく動いていました。(といっても、ダイハードとかジャッキー映画とは比べ物にはならない程度で、頑張ってたという事で)

という事で、ギャグありのB級アクション映画が大好きな人だったら、楽しめるかな?という作品です。