USJのウィケッドとオズの魔法使い

下でも書いたのだけど、USJのウィケッドは、舞台装置、ダンス、歌はそれなりに楽しめました。(セリフが日本語と英語が混在というのは、どうかなぁ〜と思ったけど。)
ウィケッドは、オズの魔法使いの話の前、ドロシーがオズの国に来る前の、西の悪い魔女エルファバと南の良い魔女グリンダの友情物語という事なんだけど。いかんせんストーリーが強引過ぎるような気がした。

まず、オズの魔法使いの、あらすじを記憶から呼び戻すと。(昔の記憶だから間違いはあるかもしれません。ネタバレしてます。)
アメリカに住んでた少女ドロシーがある日、竜巻に襲われて、愛犬トトと共に家ごとオズの国にやってくる。その時に、東の魔女は、ドロシーの家につぶされて死んじゃった。で、アメリカに帰りたいけど、帰る方法が分からない。そこで、エメラルドシティに住んでいる大魔法使いのオズに、頼みに行こう、そうしようとなって。その旅の途中に、脳みそが欲しいかかし、心が欲しいブリキのきこり、勇気が欲しいライオンを仲間にして、冒険の旅をする。エメラルドシティについたが、オズは願いをかなえるための条件をだす。西の悪い魔女を倒したら会って願いをかなえてやろうとね。そこで、ドロシーたちは西の魔女と対決し、勝利する。が、勝利しエメラルドシティでオズに再見した時に、オズは大魔法使いでなく、ただの人間である事が判明する。ペテン師的才能と発明の力で、能力があるように見せかけてただけだったと。で、オズも実はアメリカから気球に流されて、オズの国にたどり着いた人間で、ドロシーに気球に乗って帰ろうと提案する。オズもだますのに飽きたので、アメリカに帰りたかったのだ。が、ドロシーは気球に乗り遅れて、オズだけが気球で旅立ってしまった。
最後の手段で、南の良い魔女の手を借りようとなり、魔法の靴のおかげもあって、ドロシーも無事に帰れてめでたし、めでたし。

で、ウィケッドを見終った後、オズって悪い人だっけという話になった。オイラの記憶では、上記のような話だと思っているので、オズはペテン師ではあったけど、悪い人ではなかったような・・・という印象を持ってるんだけど、このウィケッドではなんか悪役に収まってて。なおかつ、なんで悪い事をしようとしたのかがよく分からないから、モヤモヤするのである。とはいっても、この部分はまだ良いのです。もっとモヤモヤしたのは、エルファバとグリンダの友情の部分です。
多分この話での本当の悪役は、オズじゃなく、エルファバの緑の肌を見て、エルファバを貶めてしまう偏見の目なんだと思う。あんな緑の肌をしたやつは、悪い魔女に違いないっていうのを鵜呑みにしてしまうようなね。
だからこそ、グリンダが偏見の目でみないエルファバの内面を見て友情を交わしたというなら、話として納得できるんですけど。ショー中に、グリンダがPopularって曲を歌うんですけど、この歌詞が・・・「私より惨めな人を見ると何とかしなきゃって思うの」「私ってなんて良い子」「まぁ、私より惨めじゃない人っていないんだけど」「だから、私があなたを人気者にしてあげる」
しっかり、覚えてないんですけど、大体上記のような歌だったと思う。グリンダは自分の可愛さを認識している人気者として、表現されてるのでしょうけど。率直に言って、グリンダって、嫌なヤツじゃね?こうして、エルファバとグリンダは友達になりましたって言われても、えぇぇぇ〜ってなっちゃうなぁ〜。友情物語というわりには、仲良くなる部分が、おかしい気がして強い違和感を感じました。