ゲオがユーロ円建てCB発行だって

【投資銘柄】 【95.10】
表題の通り2681 ゲオがユーロ円建てCB発行だそうです。
これは、ちょっと想定外だったなぁ。去年あたりから間接金融から直接金融に切り替えてきてるなとは思ったのですが。去年の2月に公募を行った事だし、それに自己資本比率も30%程度、今年くらいは好決算をだして、来年度以降に公募でもするのかなぁと思っていたのです。
そうかぁ〜、転換社債でくるのかぁ、なるほどね。

さて、その中身ですが、簡単に眺めると。
償還期限は2012年9月。転換価額は309,400円。社債の総額は150億円で、潜在株式数の比率は 8.30%。そして、なんと利息はつかない。
社債発行の目的は、新規店舗費用と新作DVDの購入、有利子負債の削減。
ここから、読み取ると、銀行融資といった間接金融は、今後中長期的に上昇してくると考えている。その前に、直接金融市場から低コストで資金をひっぱりたい。(そして今の借金を減らしたい。)公募は既に行ってるし、希薄化が急に進んでは、投資家にそっぱ向かれてしまうだろう。なら転換社債にすれば、いいんじゃね。利息は、どうするか?なしにしよう。つまり、社債としては旨みはない商品である。(ずっと持ってても利息つかないですからね。)という事は、転換社債を購入する人は、何が動機になるか。勿論、株価が転換価額309,400円を超えた時に、社債を株式に転換して売る事である。つまり309,400円辺りで、2012年までは売り圧力が発生するという事。勿論、ゲオにとっても転換価額309,400円を超えてくれれば、株式に転換してくれる訳だから、返済する借金は減るので嬉しい。もし、転換価額に達しなくても、利息なしで150億円の融資を受けたようなもんなので、そんなマイナスの話ではないだろう、と。
こんな狙いというか、状況なんだとオイラは理解しました。後は、どこまで、会社が想定した通りに進むかという所でしょうね。
で、とりあえずオイラは1株だけですし、持っていようかなぁと思います。とりあえずは、希薄化が嫌気されるという状況になるんですかね。

ちなみに以前、カゴメ転換社債について考察したエントリーはこちら⇒最近のカゴメの下げを検証してみる - 電脳世界のおもちゃ箱