空回りトライアンフ

サイト紹介も盆休みの終了と共に終わりにしましょうかね。今日は2つサイトを紹介。まず一つ目。
http://www.sakotell.sakura.ne.jp/2007/02/post_13.html
ジャンル的には青春ミステリー小説でしょうか。ミステリーといっても、コナンや探偵学園Qのように殺人事件が起きる訳ではないので、ご注意を。うーん、ライトノベルっぽい感じもしますね。
高校生の主人公須川は、姉に連れられて行ったバー「サンドリヨン」で、出会ったのはいつも憂鬱そうな顔で空を眺めていた同級生の酉乃初だった。そんな主人公と酉乃さんが、仲良くなって行く過程で、図書館で見かけた1冊だけひっくり返っている書架の謎を解いて行くというストーリーだ。

特に面白いなと思ったのは、書架の謎の結末とそれに対する解決方法ですね。人が死んでたとか悪者が陰謀をとか、やたらと話を大きくするような展開に慣れていたので、こんな風に展開するとは、という驚きがありました。
このような一人称の小説だと主人公が普通の人間の場合は、相手はエキセントリックな性格とか能力の高い人じゃないと話を転がすのは、難しいのかなと思いました。(例えば、ワトソンとホームズの場合も、ホームズの推理力に対して、一般人(=読者)のワトソンがついて行く事によって話が展開されるのですしね。)
それでも、途中に出てくるマジック(トライアンフとかブックテストとか)にニヤニヤしたり、結末の前向きな爽やかさに感動しました。