時をかける少女

公式サイト⇒http://www.kadokawa.co.jp/tokikake/
screenshot
2週間程前に観ました。もう上映が終わりつつある所もあると知ったので、感想をまとめてみます。えぇ、ネタはあれども、筆が追いついてない状態でございます。
ネット上で評判が良かったので、観に行ったのですが、確かに秀作だと思います。映画として、大作であるとか、マトリックスVFXのような斬新さがあるという感じではないですが。背景や脚本、演出、音楽の全てが高いレベルでまとまっているように感じました、なので秀作という印象です。老若男女だれでも、楽しめる青春劇です。ある意味ジブリよりジブリらしい映画ですね。

冒頭から、主人公の紺野真琴とクラスメートの千昭、功介のドリカム状態の関係や、ドジな学生生活が丁寧に描かれます。というより、最初は、丁寧に描かれすぎて、ちょっとテンポがタルイなぁと思ったりしたのですが、その後に真琴がタイムリープ(タイムスリップ)の能力を手に入れた事で、理由が分かりました。真琴は、タイムリープの能力を手に入れる事で、何度も何度も過去を繰り返すのです。だからこそ、丁寧に描かれる事で、今回はどんな結果になるのだろうと楽しむ事ができます。
そして、主人公の真琴が、愛すべきおバカなんですね。タイムリープという過去に戻る能力を手に入れたら、どうします?真琴は、遅刻した事をなしにしたり、妹に食べられたプリンのために、カラオケを何時間も歌いために過去に戻ります。その度に、真琴はゴロゴロ転がるのですが、その姿がコメディチックで面白いです。(タイムリープを行うと転がるため)また、千昭から「つきあって」と告白され、友達としてしか認識してなかったため、過去にさかのぼってなかった事にしてしまいます。
そんな風に最初は、自分のためにタイムリープの能力を使う真琴にだんだんと、笑いながらも段々と感情移入していきました。その後に、自分がタイムリープする事で他人が不幸になる事をしり、他人のためにその能力を使うようになり、恋を実らせるために、その能力を使いだすようになります。もう、そうなると真琴に感情移入してきてるので、頑張れ〜と応援したくなってくるのですよね。最初は、コメディタッチに描きながらも、段々と急展開していく演出は正統派だからこそ、気持ちよく映画にのめり込ませてくれますね。そして、最後に実は!という展開を持ってくるのはうまいなぁ〜と感じました。