チャーリーとチョコレート工場

チャーリーとチョコレート工場 [DVD]

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前半部分の子供達が、失格になっていく部分については、まぁお約束なんですけど。それでもハハッと笑えるシニカルな笑いでした。ウンパルンパや、胡桃を割るリスの部分も良かったですね。後半部分はちょっと失速したかなという気がしましたが、きちんとまとめられて安心してみれますね。

ただ、この世界観に嵌れない人は全然ダメとなりそうです。そうですね、全体的な世界観としてシニカルでブラックなんですね。例えば、子供達はそれぞれ、わがままや、いやしんぼなどといった欠点を指摘されるのですが、工場を出る際にもその欠点が直るという事もなく、おそらく反省もしていないです。それに対するウォンカも残虐と言えないまでも、そこそこの冷酷さを見せます。そして主人公の家は、貧しく、家は傾き、父親の職はなくなり、年をとり動けなくなった老人が4人いるという現実も描かれています。また、おそらくこの作品で一番の常識人であるチャーリー少年でさえも、道端で拾ったお金で、チョコを買いましたし。(他にも代替できそうな案があるにも関わらず)このような世界観を受け入れる事ができるかどうかが評価の分かれ目になるのかな。

おいら的には、ビビッドな色使いのセット、エキセントリックな性格な狂言回しである主役のウォンカ、定番的ではあるが安定したストーリー、そこかしこに隠れるブラックなジョークなどが、非常に楽しめました。

魔女がいっぱい (ロアルド・ダールコレクション 13)

魔女がいっぱい (ロアルド・ダールコレクション 13)

  • 作者: ロアルドダール,クェンティンブレイク,Roald Dahl,Quentin Blake,清水達也,鶴見敏
  • 出版社/メーカー: 評論社
  • 発売日: 2006/02/01
  • メディア: 単行本
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そして、原作者のロアルドダールといえば、私にとっては魔女がいっぱいのイメージですね。この本も昔読んで面白かったなぁという記憶があります。細部にいたる部分は忘れてしまいましたが、魔女に主人公があっさりと、ねずみにされてしまう所や、魔女は髪の毛や指の爪がないという情報を元に魔女達と対決するという内容が風変わりなファンタジーという感じですね。