THE 有頂天ホテル

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こちらは年末のカウントダウンパーティに向けてのコメディ。とはいえ、大笑いできるというような性質のものではなく、クスッと笑うような上品なコメディですね。オイラはタイタニックが泣ける泣けると聞かされて、観たらそんなに泣けなかったなぁという経験をもってますが。この映画も、笑い所満載というのを期待すると肩透かしにあったように感じると思います。
でもこれだけ、豪華なキャストがそろう中、それぞれに見せ場があるというのは、凄いなぁ。こう話と話が有機的に繋がっていく所は、三谷さんの真骨頂ですね。オイラ的におぉと思ったのが、麻生久美子さんのスチューワーデスだけど実は?という所でした。
でも。ラヂオの時間は、キャスト全員の意識が、ラジオ番組を最後まで放送する、12人の優しい日本人が、判決を下すという最終的な目標がありましたが。この映画は、一応、カウントダウンパーティーを成功させるというのが、目標になってるけども。お客や従業員もそれを目指してるのではないです。なので、こうクライマックスに向けて、まとまって行くという感じはなく、それぞれの話は独立している感じですね。だから、最後にこうカタルシスが待っているという訳ではないですね。その辺にちょっと中途半端さを感じるかもしれません。カウントダウンパーティもこじんまりとしたものですしね。
とはいえ、なにも考えずに肩の力を抜いて、楽しめるという点において、良質のコメディ映画だと思います。
YOUさんの最後の歌は、FAIRCHILDの探してるのにぃを思い出しました。(←古いかな)