キユーピーについて考えてみる
まぁ、とりとめなく2809 キユーピーについて考えてみようのコーナーです、はい。*1というか考えてみたけど、とりとめがなくなってこの記事をボツにしようかと思ったほどなので、内容のしょぼさには目を瞑っていただけると幸いです。^_^;
はい、それではまず、キユーピーの基本的な投資指標は次の数字です。
予想PER 28倍 PBR 1.27倍 株主資本比率 48.3% ROE 5.5% 配当利回り 1.2%
売上高の数字はここ数年比較的堅調ですが、どちらかといえば、資産株かなという数字ですね。
では、最近の資本政策ですが、無担保転換社債の償還年月日が今月末となっています。そして10/6時点では残存額の１８６億は転換されずに、社債のままになっています。今後、転換価格の1,192円を超えれば、大半は株式に転換されるので、キユーピーは借金を返す必要がないですが、おそらく株価はそこまで上がらないでしょう。
無担保転換社債の概要は、発行額：200億円 発行年月日：1994年6月3日 償還年月日：2005年11月30日 利率：１．０％
会社もその事を見越して、転換社債償還のために個人投資家向けにＱ．Ｐ．ＳＡＬＡＤボンドという４年債の社債を発行しました。
概要としては発行総額 金１００億円 利 率：年０．８２％ 償還期日 平成２１年１１月４日（４年債。満期一括償還）
この動きから見える事は、転換社債が株式に転換される事が一番良かったが、どうやら、それは望めないと会社も判断した事。かといって、転換社債償還の代金を全て会社の資金から返済という判断はされなかったため、１００億の社債で償還金をまかなおうとしている事。ただし利率は１．０％→０．８２％となるので、会社の金利負担は軽くなる事です。という事で転換社債で一気に財務を健全化する事は出来ませんでしたが、着実に財務は改善されていくのではないでしょうか。
とはいえ、転換社債はそんなに、業績や株式の需給に影響を与えるようなものではなさそうです。となると最近の下方修正や決算の時のコメントに見られる鶏卵価格の高騰、これが焦点ですかね。というよりも、本当にこの点が問題点なのかという検証ができなかったので、推測なんですけど。
さてとりあえず、平成16年12月1日〜平成17年８月31日までの3Qの成績は発表されてます。ということは、平成17年9月から11月までの鶏卵価格が分かれば、今年度の利益がアップするかダウンするか分かるんじゃないの？
という事で、調べてみました。
まずは、こんな資料なら農林水産省でしょう。と農林水産省のデータを見てみました。→http://www.maff.go.jp/www/info/new.html
ですが、ここにあったのは、最新の物で4月〜6月までしかなく、7月〜9月の物が11月20日辺りに発表という具合でした。大体どんな感じで、卸売り価格が推移してるかは、分かるけど、うーん、これじゃあまり役立たないなぁ。→鶏卵流通統計平成17年４月〜６月分）
で、市況データを提供してる所はないかとGoogle様に尋ねた所。
農畜作業振興機構というHPに畜産物市況週報というデータがありました。→http://lin.lin.go.jp/alic/statis/jweek/jweek.htm#6
ここにある主要都市の鶏卵卸売市況を見てみますと。8月の140円から150円台を底値に、9月は170円台後半、10月は180円台、11月はまだそんなにデータがありませんが、180円台となっています。→主要都市の鶏卵卸売市況
どうでしょう、このデータから読み取れる事は、鶏卵価格は３Qの６月〜８月で一旦下げたものの、また上がってきてるという事ですね。これがキユーピーの業績にどれだけの影響を与えるのかは、よく分かりませんが、安全を考えるなら撤退した方がよいかなぁと思いました。
キユーソー流通を中心とした物流事業においても、9077 名鉄運輸や9047 名糖運輸も下方修正をだしてましたので、業界全体的に原油高という悪材料があるんじゃないかなぁと思ってます。
という事で、食品事業・物流事業ともに利益の改善は見られないという事で、キユーピーの今年の業績は、よくない感じがしますし、予想利益が未達の可能性があるんじゃないかと思いますが、どうでしょう？とはいえ、株価は下げてもPBR1倍の850〜900円付近で下げ止るような気はしますが。
ちなみに、うちの家族に同様の説明をしたのですが、（キユーピーは家族からの依頼で購入したので。）返答は「そんな数字だされても、説明よく分からん！！いいじゃん、損してないんだし*2。それに、優待が欲しいからいいの！！！」という事でした。
まぁ、私のちゃちな論理の説得力なんて、そんな程度という事です。(￣□￣；)
