無料化

 ついにVisual Studio(VS)の一部無償提供が始まった。米Microsoftは2005年11月7日,VSの新版であるVS 2005のうち入門者向けのExpress Editionを1年間限定で無償ダウンロード可能とした。同社のWebサイトから,誰でも(MSDN登録ユーザーに限ることなく)Visual BasicC#C++,J#の各Express Editonをダウンロードできる。日本法人のマイクロソフトによると,日本語版についても同様の扱いになる予定である。日本語版の提供開始時期は,11月17日に開催されるVS 2005のイベントで発表される見込み。

 ダウンロードできるExpress Editonは,期間や機能を限定した評価版ではなく,製品版と同じものである(ダウンロード後にユーザー登録してキーを入手する必要がある)。入門者向けとはいえ,製品版のVSを一般に無償提供するのは,VSの歴史上初めてのことである。

とうとう、マイクロソフトの開発ソフトが無料化に!!凄いな。おそらく、この背景にあるのは、Eclipseといったオープンソースな開発環境に対抗してという状況があるのは、当然だけども。↓の記事にあるように、データベースの世界においても、無料化の波がやってきている。どちらも、きっかけはEclipseDB2といったIBMの製品であるというのが、興味深い。IBMはコンシュマー向けパソコンも中国の会社に売ってしまったし、正直どうやって利益を出していく構造にしていくのかは、さっぱり分からないけど。

今まで数万円払わなきゃ、使えなかったソフトが気軽に使えるという事は、ソフトの選択の幅もまた、広がっていく=覚える事がまた増えていくという事にもなりますが(´_`ヽ)トホホ。でも、プログラミングが身近になるのはいい事じゃないですかね。安くなれば、ソフト開発では赤字だけど、サーバー機器とソフトを高く売りつけて黒字にするなんて、アホな営業もなくなっていくだろうし。

Evans Dataの調査では、開発者の間で最も人気が高いオープンソースデータベースは「MySQL」だという。また10月に入ってからは、IBMが自社の「DB2」データベースの無料版を、PHP開発パッケージの一部としてリリースしている。Microsoftも、「SQL Server 2005」の無償版である「Express Edition」を11月にも出荷する予定である。

 「(ローエンドデータベースを対象とする)マーケットは確実に出現しており、需要も高まっている。こうした市場で、MySQLでもSQL Server Expressでもなく、Oracleが利用されることをわれわれは望んでいる。市場の関心もこうした流れに沿っていると思う」(Mendelsohn)