『利食い千人力』は是か非か

と、キャッチなコピーをつけたのですが、まぁ私の個人的な感想という事で一つよろしくお願いします。

利食い千人力という格言って、役に立たないのでは(嘘っぱちは言い過ぎでしたね)という青年の主張です。^▽^

1.そもそも人間の心理は利食いをしたがってる
『A. 必ず80万円がもらえる
 B. 100万円がもらえるが、15%の確率で0円になってしまう。』
 このプロスペクト理論にある例題で、多くの人はAを選択してしまうように、人間は利益を確定したがる傾向がある。なので、千人力という程は・・・

2.購入した株価より高いという点だけでは薄利売りになるのでは?
 自分が購入した株価なんて、市場となんの関連性もないはず。にも関わらず自分の買い単価にこだわりすぎると含み損から含み益になった瞬間に、薄利ですぐ売りとなってしまうのではないか。

3.そして結局、売却資金で、また違う株買うやん!
 たいてい利食いという成功の後は、売却資金を再投資しがちです。これって利食い前の状況と何も変わらないのでは。

4.番外編として私の投資観
 『激水の疾くして、石を漂わすに至る者は、勢なり』(訳 水が激しく流れて、石までも漂わせるのが勢いである)
 『故に善く戦う者は、之れを勢に求め、人に責めず』(訳 よって、名将というのは、戦いの勢いによって勝利を得ようとして、個々人の能力に頼ろうとはしない)【孫子 勢篇より】
 個人的な理由なんですけど、孫子の言う勢いや流れを結構重視してます。投資において勢いがある状態っていうのは、含み益状態じゃないかなぁ〜と勝手に思ってるんで無理に利食いしなくてもと思ってる次第です。

【結論】
以上4項目により利食いは大事だよ〜という、この格言は投資にそんなに役立たないと思います。私としては、『利食い千人力』はその後ろにかかる『損切り万人力』の枕言葉なだけであって、本当に重要なのは利食いよりも損切りなんだよと解釈している今日この頃バッファロー吾郎です。(ヤバッ、マイナー過ぎるか?)