なぜ三国志マニアは、正史と三国志演義の違いにこだわりますか

例えば、華雄を倒したのは、孫堅なのか、関羽なのかといった点や、関平関羽の実子なのか、養子なのかといった、周倉はいたのかいないのかといった点とかとか色々あるんですけど。
というか、この時点でただでさえ少ないこのブログの読者様の99%(100%か?)が、この時点で読むのを止めてしまっているような気がしてならないのだけど。
ちなみに自分は、横山光輝三国志の漫画から入門して、吉川英治三国志の小説を読み、コーエー三国志シミュレーションゲームシリーズを遊び、後は蒼天航路正史三国志を、ちょろっとかじった事のある、おそらく日本の男性の3割程(自分の体験の感覚による)は辿ってるであろう道をたどってます。残念ながら、マニアとは言えない程度ですかね。

赤壁の戦いにおいても、正史では記述が少なく、火計より疫病で撤退しという記述もあるくらいなんですが。三国志演義だと、孔明が十万本の矢を集めるは、七星壇で東南の風を吹かすはと、大活躍すると、全然違う記述なんですね。

レッドクリフのパート2を見たんですが、こちらは基本的に三国志演義が下敷きになっているようなんですが、やっぱりオリジナル設定がふんだんに使われてて、なんと黄蓋の苦肉の計がなかったり、龐統の連関の計もなかったりするんです。
うわー、結構変更してるなぁと思ったのですが、下記の記事を見つけて。

三国志の映画化をめぐっても、紆余曲折があった。製作費100億円クラスの大作だけに、当然、チャンはハリウッドの主要な映画会社に最初に話を持ち込んだ。だが、まとまらなかった。原因はアメリカ人の三国志への理解不足。「映画会社から『登場人物はこんなにいらない。曹操劉備関羽を一人にまとめてほしい』と言われたこともある」と、チャンは明かす。三国志ファンが聞いたら腰を抜かすような話だ。

ジョン・ウー監督は、三国志らしさをちゃんと残そうとしたんだなと思い直しました。関羽張飛なんかの役者さんは、似てる〜って思いましたしね。
うーん、それいにしても曹操劉備関羽を一人にしたら、そりゃもう三国志じゃないよなぁ〜と。なんだろ、中国だったら三国志水滸伝、日本だったら戦国時代や幕末なんかは、群雄割拠というか、英雄がいっぱいという物語があるのですけど。ハリウッド映画は、確かにヒーローは一人というパターン多いもんな〜。一神教多神教の違いなのかなぁとか考えてしまった。

レッドクリフ、パート2の映画は、赤壁の戦いのド派手な描写と、後半は周瑜孫権のような大将クラスの人物がなぜか武器を手に攻め込んでいくまるで、任侠映画のような映画でした。
あとで、詳しく書こうかなぁと思いましたが、こういう時は、たいてい書かないですね、自分(笑)