安倍首相の辞任と床屋政談など

何といっても今日のビックリは安倍首相の辞任でしょうね。
タイミングが所信表明を行ったすぐ後なのは、なんで?とか、職を賭してって言ってたよね?、辞任理由がテロ特措法の事ばかりだけど、年金とか他の課題については?とか、投げっぱなし感とかを思いましたが、矢尽き刀折れた状態だったのでしょうね。

さて、今日の株式相場では、次の総裁は麻生氏では?⇒ローゼン麻生と呼ばれる男⇒アニメ・漫画銘柄が買いだ〜っていうのは、呆れるやら笑えるやらという状況ですが。

安倍晋三首相の後継を決める自民党総裁選が12日、事実上のスタートを切った。首相の信任が厚く国民的人気も高い麻生太郎幹事長の出馬を求める議員が多いが、昨年の総裁選に出馬した谷垣禎一財務相のほか、福田康夫官房長官の出馬を促す声も出ている。

次の自民党総裁選の行方が話題になりますよね。今日はそんな床屋政談をしようかと。
上記の新聞記事だと、出馬と見られているのが、麻生太郎谷垣禎一福田康夫って、昔に言われた麻垣康三じゃないですか。

福田さんは、出馬しないんじゃないかなぁと予想。というよりも、福田さんは町村派に属してますが、町村派は今回はさすがに自重しなきゃならないんじゃないですかね。安倍首相の出身派閥ですから。参院選の大敗も合わせて、少しは控えろという流れになるんじゃないかな。それに前回の総裁選の際、安倍さんに森派が一本化した後、派閥内では安倍総裁への流れをまとめあげた中川秀直元幹事長や、派閥を受け継いだ町村信孝外務大臣の影響力が大きくなってるような気がする。
だから、町村派からは、出るとしたら町村さんかなぁという気がする。福田さんは年齢も70代と高いですしね。

次に麻生さん、ニュースなんかだと本命視されてるっぽいですね。正直オイラは、幹事長になった時点で首相になるのは、無理になったなぁと思ってました。なぜなら、幹事長という職は選挙の責任者な訳で、総選挙を行うとなったら、自民党議席を減らさざるを得ないと思うんですよね。(前回はあの郵政民営化で圧勝した選挙でしたから。)で、予想議席数に達しなかったら、安倍首相とともに辞任しなきゃ、おかしいし、まかり間違って、選挙が好調だったら安倍首相続投になる訳ですから。あぁ、首相の目がなくなったかなぁと。ですが、状況が変わりましたね。
麻生さんは、何といっても自派である麻生派が少数派閥である事がネックですね。総裁選で必要となる推薦人20名も自派にはいないんじゃなかったかな。となると立候補するだけでも、他派の協力を仰がなきゃいけない訳で。自民党3大派閥、町村派津島派古賀派あたりをどう取り込むかが、キーかなと。

さて、安倍政権の批判の受け皿になりそうなのが、谷垣さん。安倍政権発足当初から、政権とは離れた立場でいましたしね、まぁ安倍首相から冷や飯食い扱いされたとも言えますが。ただし、谷垣さんの派閥、谷垣派麻生派と変わらないぐらいの小派閥なのが、痛い所。元々、谷垣派麻生派古賀派の元をたどれば、宏池会という事もあって、再結集を目指す大宏池会構想なんてのもあるくらいで。麻生派との距離は近いし、もっと端的にいえば、両者とも古賀派を自分の側に引き入れたいのではないかなと思う。
あと、谷垣さんは財政再建論者なので、消費税増税を持論としている所が、今後総選挙を戦う上でマイナス材料になりかねないという空気はあるかも。

次に、麻垣康三ではないですが。総裁選に意欲的な額賀福志郎財務大臣。第2派閥の津島派に属しております。前回の総裁選は結局出馬を断念したのですが。参院選議席を減らした津島派ですが、どうなんでしょう、反主流派になる可能性があってもうってでてくるでしょうか。出馬する候補が多く出てきて、票が割れるような状況になれば、勝ちの目がありそうですが。

さて、そろそろ出馬してくるのかなとオイラが思ったのが、中川昭一さんです。伊吹派に属しています。経歴、当選回数ともに総裁候補として名乗りをあげても、不思議じゃないような。でも、ニュースを見る限り今回は出馬しないみたいですね。

他には、与謝野馨官房長官の名前も挙がってましたが、病み上がりな訳だし、出馬しないんじゃぁ。
小泉純一郎元首相をという声もあるようですが、さすがにそれはないんじゃないかなぁ。なんとなくだけど。