春は別れと出会いの季節ですね

来月には、新入社員が入社してくる訳で、毎年の事ながら、教育とか機器の用意とかの準備を始めなくちゃならない。毎年、なんでこの年度末の忙しい時にとは、思うものの(いや、大体の大枠はあらかじめ作ってあるけど)、希望溢れる新入社員をいきなり、失望感に陥らせる訳にもいかないので、おろそかにもできない。

対して、会社を辞める人間が多く出てくるのも、この時期だ。隣の課の後輩も辞めるという話だ。こんな時、あぁ、もうちょっと色んな事を教えるんだった、経験さしてやるんだった、というような軽い後悔に襲われる。直属の上司でもなんでもないんで、そこまでの義務はないのだけども、例えばあいつは無駄に一人で考えだして停滞さすような癖があるからなぁとか心配になってしまう。辞めた人間の中には、当然、音信不通状態に陥る人もいる。こちらも、ワザワザ連絡をとろうと思ったりはしない。どうしてるかなぁと思うくらいだ。
それでも次の就職先では、頑張っててほしいなと思うし、そしていつの時も、いなくなった人間の空いた席を眺めると寂しい気持ちになる。
そして次第に誰もが辞めた人間がいない風景に慣れて適応していくのを見ると、それが日常と言うものかと、つぶやきたくなる。