スーパーマン リターンズ

公式サイト⇒http://wwws.warnerbros.co.jp/supermanreturns/
まず、リターンズを観る前にオリジナルのスーパーマンは復習しておく事をお勧めします。スーパーマンの基本的な設定や、ロイスといったキャラクター達については、今作において懇切丁寧に語られていないからです。基本的に、以前のシリーズを観た事がある人向けに作ってますね。オイラは、ずいぶん前に観たので、えっと、どんな設定だったかなと戸惑う事が多少ありました。例えば、悪役のルーサーの土地にこだわる性格とか、あぁそうだったっけと、うる覚えな記憶で観てました。だけど、確か前ってスーパーマンってレーダーに写らないって設定じゃなかったっけ?今作では、飛行機を助けるシーンで思いっきり写ってたけど、記憶違いかなぁ。

そして、冒頭から、流れるテーマソングには、心沸き立つものが隠せなかったです。
話としては、5年ぶりに地球に帰ってきたスーパーマンだけども、その5年の間に、恋人のロイスには婚約者と子供までいた。そして、ロイスの記事、スーパーマンは必要なのか?はピューリツア賞を受賞する。つまり、現実の世界にヒーローは必要なのかという問いかけが行われます。
そのような、ロイスと言うプライベート面、または世間からも必要とされていない、また宇宙上にクリプトン星人はただ一人という状況に対して、スーパーマンはどう考えるのか。この部分は、じっくりと語られる事はなかったですが。それでも、スーパーマンはヒーローであり続けようとします。
この辺がヒーローのヒーローたる所以でしょうね。その超人的な力を使って面白くおかしく過ごせば、いいという自己中心的な態度を取らない。自己犠牲とも言えるような態度をとっていく、正義を貫いていく善なる存在なんですね。この辺りは、かっこいいととるか、ただの自己満足野郎じゃんととるかは、評価は分かれる所だと思うのですが。映画的には、その部分はヒーローとして扱い、アメリカ国民に愛されるスーパーマンを描いていきます。だから、もうスーパーマンは、悩まずくじけず、強く優しくかっこいいのですね。そんな小気味よいヒーローを観れる作品だと思います。

P.S だけど、その溢れる超人的能力を、ロイスの家を透視したりする事に生かすのは、どうだろう?とは思った。