読書史(幼少期〜中学生)

最近、あんまり本を読んでいないなぁ〜と気づくんですが、自分の読書の歴史がどんなもんかを振り返ってみようかなと。

幼少期というか小学生低学年

それいけズッコケ三人組 (こども文学館 (3))

それいけズッコケ三人組 (こども文学館 (3))

活字を読んだ一番古い記憶といえば、このズッコケ三人組になるでしょうか。もちろんもっと小さい頃には絵本とかなんでしょうけど。
よく覚えてるのは、このシリーズかな。冒険あり探偵物の要素ありと、なんとなく、現在までの嗜好を反映してる気が。3つ子の魂百までという気もしますね。

小学生高学年

この頃は、もっぱら本よりも漫画。特に私の世代だと、ジャンプが大流行りで、キン肉マン北斗の拳キャプテン翼聖闘士星矢を知っていないと男の子の間では、会話が成り立たない時代でした。
そんな中で、ふと図書館で手にとったハードカバーの本が、シャーロックホームズシリーズとアールセーヌ・ルパンシリーズでした。

シャーロック・ホームズの冒険 (新潮文庫)

シャーロック・ホームズの冒険 (新潮文庫)

怪盗紳士    怪盗ルパン 文庫版第1巻

怪盗紳士 怪盗ルパン 文庫版第1巻

もしかしたら、アニメのルパン3世を見て、アールセーヌ・ルパンを読んでみようという気になったのかもしれないです。
それでも、特にシャーロックホームズシリーズには嵌りましたね。図書館にあった十数冊の本は全部読んだ覚えがあります。この辺りから、自然とミステリー小説に興味がわいてきてます。
それにしても、この時はなぜか、ホームズとルパンを書いてる作者は同じだと勘違いしてて(実際は、コナン・ドイルモーリス・ルブランなのですけども)、モーリス・ルブランの書いたルパン対ホームズがあまりに面白くなかったために、これ以降読もうとしなかったですね。

中学生

中学生くらいからでしょうか、小説を多く読み出すようになったのは。

未来いそっぷ (新潮文庫)

未来いそっぷ (新潮文庫)

星新一作品と出会ったのは、クラスの本棚に常備してあった(学級文庫という制度だったような)本を薄い本だし、暇つぶしになるだろうと読んだのが、きっかけだったでしょうか。お手軽に読めるショートショートというスタイル、それでありながら奇想天外なオチに驚かされるやら、感心するやらで他の作品も数冊読んだと思います。ただ、よくでてくる登場人物エヌ氏とかの名前のせいなのか、自分の記憶力の無さなのか、具体的にどの作品が良かったと言えないのが微妙な所です。

こちらは、和久峻三作品の赤かぶ検事シリーズの第一作目。間違いなく、フランキー堺氏演じる赤かぶ検事のドラマを見て、原作に興味をもちました。コテコテの名古屋弁を喋りますので、親近感ありますしね。
毎回、法律のちょっとした知識をつけれるので、役に立つのかどうかはともかくとして、小説が面白いだけでなく、知識も頭にはいるという所が気に入ってました。未必の故意とかの法律用語を覚えましたね。
赤かぶ検事が、岐阜の高山から、山口の萩、京都に転勤していく所までの、十数冊までは追っていったのですが、今でも日本を転勤しているのでしょうか。

愛蔵版 三毛猫ホームズの推理

愛蔵版 三毛猫ホームズの推理

この頃ミステリー小説で売れっ子といえば、ノベルス系の4作家の名前を挙げる事ができたかと思います。赤川次郎、西村京太郎、山村美紗内田康夫でしょうか。いずれもテレビドラマの原作になっていたりして、私も一通り数冊は読んだのですが、赤川次郎作品に一番惹かれました。
軽妙な会話によるユーモア、夫が泥棒で妻が刑事といったような奇抜な設定、キャラクターの魅力、爽やかな読後感、そして当時、活字に餓えていた私にとって、頻繁に新作が刊行されるというのは大きなアドバンテージでした。そうですね、赤川次郎作品だけでも、100冊くらいは読んでるんじゃないかな。
ユーモアミステリーの第一人者として、後になるとあまりトリックが重要視されなくなりますが、この三毛猫ホームズシリーズの第一作目は結構大掛かりなトリックが使われてて、驚きました。
赤川作品のシリーズでは、この三毛猫ホームズシリーズ以外では、ぼんやりな長女、しっかり者の次女、ちゃっかり者の三女の三姉妹探偵団シリーズや、強引で他人の迷惑を省みない無茶な行動をとるけど、偶然事件が解決していく大貫警部が主人公の四文字熟語シリーズや、殺し屋と弁護士と詐欺師と警察官と大泥棒の家族の早川一家シリーズ、吸血鬼とのハーフの神代エリカが怪事件を解決していく吸血鬼シリーズ、登場人物が読者と共に年を取っていく年に一回本が出る杉原爽香シリーズなどが好きでしたね。

時は、ドラゴンクエストのソフトを買うために長蛇の列ができてた頃。
友達から借りた本だったかな。主人公は騎士を目指す少年、剣と魔法と英雄のお話。だけども、漫画によくあるような凄い特殊能力を持ってる訳ではなく、読んでる人間がなる程そう行動するのかと納得できた地に足の着いた現実感のあるヒロイックファンタジー小説でした。そして、またキャラクター達の考え方が単純な善悪二元論でない点も面白かったですね。
これは、全7巻揃えて、読みました。

と、なんか異様に長くなりすぎてきたんで、次回へ続くです。