鉄子の旅

鉄子の旅 (1) (IKKI COMIX)

鉄子の旅 (2) (IKKI COMIX)

つい、ふらっと買った鉄子の旅の１巻が面白かったので、２巻も買ってきたところ。
鉄子とあるように、トラベルライターと漫画家と編集者で行った鉄道の旅を漫画化したノンフィクションものです。僕自身は、鉄道というものに、そんなに興味を持っていなくて（車の方が好きかな）、最近は電車だと運転しなくていいから移動がラクチンかもという程度。
そんな自分が楽しめるかなと思ったのだけど、日本全国のJR・私鉄の全駅に下車した事のある筋金入りのてっちゃんであるトラベルライターの横見氏に対して鉄道に対して何の思い入れのない漫画家の菊池先生がツッコミを入れるという構成なので、知識がなくても楽しめました。
旅行の醍醐味と言えば、旅行先のおいしい料理や観光だったりするけど、この漫画では鉄道に乗って旅をするというのが、目的となってて、旅の内容はてっちゃんでなければ楽しめないようなものばかり。１３０円で一都六県回ったり、東京から鈍行で九州まで行ったり、廃線イベントに参加したり、１０分以上階段を上らなきゃ地上にでられない駅に行ったり、名古屋鉄道の路面電車に乗りに行ったりと料理や観光は２の次３の次となっています。
旅先で繰り広げられるてっちゃんの感性や考え方と一般人の違いをギャグ風にまとめた作品です。なんと言っても、特筆すべきなのはトラベルライターの横見氏のキャラクターですね。言動や行動がぶっとんでて、キャラたちまくりでした。
一般人代表の菊池先生も不平不満を言いつつも、鉄道の旅の良さは認めている所も爽やかな読後感となりました。全巻揃えて買っちゃうかもです。