試写会で、硫黄島からの手紙を観たよ

http://d.hatena.ne.jp/yuutaizanmai/のrikaさんにお誘いを受けまして、水星さんと共に観てきました。
まず、試写会の会場に入るまでが、結構な行列になっていて、なおかつ入場の際には、カバンの中身チェックとボディチェックを受けました。今まで何回か試写会に来ましたけど、こんな対応は、初めてでした。誰か舞台挨拶にでも来るのかなぁと思っていたのですが、それもなかったですね。

さて、この、硫黄島からの手紙は、父親たちの星条旗の日本側からの視点の映画となります。父親たちの星条旗は、未見です。(そのうち観ようと思ってますが。)
ざっと、感想を述べると、ハリウッド映画とは思えない程、きちんと日本人を描いてた。(ラストサムライのような、歪みは、ほとんどなかったように思える。)基本的には、戦争を淡々と描いているし、人が死ぬ場面では、手が吹き飛ぶなど残虐なシーンも躊躇していない。士官(将官、佐官、尉官)の上下や軍事用語、太平洋戦争末期の情勢と言った点など基本的に細かい説明はない。なので、わからない部分は出てくるかも。画面構成は、全体的に青く暗い、その静謐感と対峙するかのように、炎だけが赤く明るく描かれる。そのため、炎や爆撃の恐怖感が圧倒的。最期の方は、人間ドラマ的な部分が強く出てきた感じ。

詳しくは、また書くつもりですって、最近こればっかりだな。

ところで、この硫黄島の戦いが有名なのか、教科書に載っているのかという話題になったので、その点について少し。
私の印象だけで話しちゃうと、硫黄島の戦いはそんなに有名でないと思うし、教科書にも載っていなかったと思います。例えば、1600年の天下分け目となった、関ヶ原の戦いは有名だし、誰でも知っていると思いますが。その端緒かつ前哨戦となった、鳥居元忠留守居をしていた伏見城の戦いや、九州の地では、黒田如水が石垣原の合戦を繰り広げていたのだけれども、教科書にその記述はないと思うし、知っている人もあまりいないのと同様だと思います。
太平洋戦争においては、最初の奇襲であった真珠湾攻撃とか、短期決戦が破綻する結果となるターニングポイントとなったミッドウェー海戦、陸戦におけるターニングポイントとなり、半年間の激戦の結果、餓死者が大量に出て餓島とも呼ばれたガダルカナル島の戦い、民間人の被害も多く出た沖縄戦などが有名なのではないかと。
映画としては、題材が有名かどうかは、本質と関係ないし、逆に有名じゃないからこそ、映画を手がけたのかもしれないなと思います。