おおきく振りかぶって 第6巻

おおきく振りかぶって(6) (アフタヌーンKC)

おおきく振りかぶって(6) (アフタヌーンKC)

球漫画って、大きく分けて3つに分けれると思うんですよ。

いつそんなのが決まったんだ?って、今なんとなく決めただけです。だから、なんと孫六は?とか、ジャイアントは?、クラッシュ正宗は?とか、ドカベンはスポ根トンデモ路線では?とか聞いてはいけません、適当ですから、はい。
話を戻して、このおおきく振りかぶっては、路線的には、インテリ路線ですね。この漫画には、天才バッターや、超剛速球投手という才能がずば抜けた選手は、でてきません。全員が能力やセンスについては、プラス、マイナスはありますが、まぁだいたい普通の高校生なんですね。

主人公のピッチャー三橋からして、中学時代、球が遅いのに理事長の孫という贔屓で投手にしがみつづけたという弱虫として描かれています。(だけど投げるのは大好き)そして、それから逃げ出すように、祖父が経営する高校から、別の高校に進学をした所から物語がはじまります。その高校には、硬式野球部が出来たてで、全員1年生ばかり、そして監督は女性。そんなチームがまとまり成長していくのですが、勝つための理論的な練習と試合中の戦術、キャッチャーの配球術、監督同士の心理的駆け引きが絡みあいハラハラ、ドキドキの連続です。
そして、キャラクターが皆、爽やか、とてつもないくらい爽やかなんです。(いや、おまえらもっとこう、どろどろとした嫉妬みたいな感情もあるだろうって突っ込みは野暮かなぁと思えるくらい。)だから、純粋に応援しちゃいたくなるんですね。

ハマれます!!!野球って面白い!!そう思わせてくれる漫画です。
高校野球が好きな人、しかも夢中で応援しちゃうような人には、是非是非お奨めの漫画です。

だけど、話の展開は、丁寧に描いてるせいか、とても遅いです。6巻も丸々試合でしたけど、まだ1試合終わってないですし。(バスケですけど、スラムダンク並みの展開の遅さではあります。)